horrorとterror、ついでにterrific

Share

horrorとterrorというふたつの単語がある。

どちらも基本的には、(強い)恐怖という意味なのだが、このふたつにどのような違いがあるのだろうか。漠然とした、こんな感じなのかなといった感覚はあるものの、きちんとしたところを調べてみた。 “horrorとterror、ついでにterrific” の続きを読む

Share

lock, stock and barrel

Share

story(階層)の記事の時に映画My Fair Ladyの話題を出した。映画の中で、ヒロインにフラれるイケメン貴族ことフレディの役を演じていたのが、ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)だ。そして、Jeremy Brettといえば、やはりグラナダテレビ版のドラマ、シャーロック・ホームズだろう。
シャーロック・ホームズのドラマの決定版とも呼ぶべきこのシリーズは、徹底的に原作に忠実な映像化を目指して作られており、実に素晴らしい出来となっている。Jeremy Brett演じるシャーロック・ホームズも、まさに万人が思い浮かべるシャーロック・ホームズ像を見事に再現しているといえる。 “lock, stock and barrel” の続きを読む

Share

勝手

Share

starboard, portについて調べた時、そういえば日本語にも面舵と取舵という表現があるなと思った。この語源は比較的はっきりとしている。

cdirection

進行方向を子(ね)とした場合、右方向は卯(う)、左方向は(とり)となる。卯の舵(うのかじ)と酉舵(とりかじ)という言い方が、現在の面舵と取舵になったというわけだ。 “勝手” の続きを読む

Share

starboard, port

Share

無限に広がる大宇宙……なロマンを感じる単語。それがstarboard。

というのは言い過ぎにしても、最初にstarboard(右舷)とport(左舷)という言葉を聞いた時、どこかカッコよさを感じたのは、海の言葉であると同時に、単語にstarが含まれているからだろう。

単語の由来も想像しやすい。portが左舷を表すのは、おそらく港につけるのが左舷だからだ。反対がstarboardなのは、海が広がっている、つまり星を見て航海する側だからだろう……みたいに。僕はそう思っていたクチだ。

しかしながら、残念なことに、starboardは星とは何の関係もない。 “starboard, port” の続きを読む

Share

yippee-ki-yay

Share

冬が近づいてくると、世間はクリスマスの準備にかかるようだ。ラジオや有線からはクリスマスソングが聞こえはじめ、広告にもちらほらクリスマスが顔を見せるようになる。

ところで、クリスマスを舞台にした映画というと何を思い浮かべるだろうか。「素晴らしき哉、人生!」「34丁目の奇跡」あたりが定番だろうか。アニメなら「東京ゴッドファーザーズ」などはどうだろう。 “yippee-ki-yay” の続きを読む

Share

several stories high

Share

My Fair Ladyというミュージカルをご存じの方は多いだろう。オードリー・ヘップバーン主演で映画にもなっているので、テレビなどで観たことがあるという方も多いと思う。
あのミュージカルの中で、一番好きな曲はなんだろうか?と訊かれると、多くの人は「踊り明かそう(I could have danced all night)」と答えるだろうか。おそらくMy Fair Ladyの中で一番有名な曲でもある。 “several stories high” の続きを読む

Share

full steam ahead

Share

Damn the torpedoes,  full speed ahead!

試訳:機雷なんざくそくらえだ、全速前進!

この台詞は、南北戦争中の1864年、モービル湾の戦いにおいてデビッド・ファラガット提督が叫んだとされるものだ。ちなみに、torpedoは現在は一般的には魚雷という意味なのだが、当時は機雷のことをこう呼んでいたらしい。 “full steam ahead” の続きを読む

Share

outrageはout+rage?

Share

まず辞書を引くと、意味は非道、蹂躙といった暴力的な意味が並んでいる。北野武の映画にそのものずばりアウトレイジ(outrage)というのがあったが、もちろん暴力をテーマとした映画だ。字面もものものしく、明らかにout(超える)+rage(怒り)という構造かのように見える。

しかしその実、rageとはなんの関係もないのが、この単語の面白いところだ。 “outrageはout+rage?” の続きを読む

Share

lather, rinse, repeat

Share

‘Most scary movies have the build up, the scary moment, then they let you relax for a while. Lather, rinse, repeat’

<試訳>ほとんどの怖い映画は、筋書きの盛り上がりがあり、恐怖の瞬間があり、そのあと少しの間ほっとさせるようになっている。洗う、すすぐ、繰り返す。

初めて見ると面食らうフレーズだ。なんでいきなり洗ったりすすいだりするのか。 “lather, rinse, repeat” の続きを読む

Share

discriminateはdis+criminate?

Share

きっかけは、たまたま以下のツイートを見かけたことだった。


確かにdiscriminationという単語を眺めてみると、その元となる単語、discriminateはおそらくはdis+criminateであり、dis(離れている)+criminate(有罪とする)という構造であるかのように見える。

しかし、discriminateという単語には、何かと何かの違いを判別するといった意味があるだけで、元々は否定的な意味合いはない。 “discriminateはdis+criminate?” の続きを読む

Share