鶴ヶ丘駅のたこ焼き屋台

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♪時には昔の話をしようか
通い慣れたなじみのあの店

ずっと関西に住んでいた僕が、関東に引っ越してから、かれこれ5年が過ぎた。
かれこれ5年が過ぎたのだ……が、未だにもやもやしていることがひとつある。そう、たこ焼きの妙な値段の高さだ。

(以下大阪弁のイントネーションで)

特に、あの有名な某チェーン店。なんやねんな、8個で550円とか600円とか。
いや、そこだけやないで。こっちでも街をぷらっと歩いとるとな、たま~にたこ焼き売ってるとこもあるわけやん。で、「お、たこ焼きやん。久しぶりにちょっとつまもうかな。まあ関東のたこ焼きがどんなもんか、たまには味見しといたらんとな」ってな具合に、店先ちょっと覗いてみるやろ。そしたら、あんた、10個で600円とか書いてるわけよ。10個で600円ってあんた。しかも、なんやしらん、トッピングつけたらもう50円とか100円とか、粉もんにどんなぼったくりやねんな。高すぎやで、ホンマ。

と、まあ、そんな気持ちになるわけだ。いや、実際に口には出さないけど……たぶん。

さて、僕が小学校~高校までの青春時代を過ごしたのは、大阪のJR阪和線、鶴ケ丘駅のあたりだ。サッカーに詳しい人なら、セレッソ大阪の本拠地の近く、といえばピンとくるかもしれない。

現在は高架となっているが、以前は開かずの踏切として有名だったこの場所に、かつておばちゃんが一人でやっていた、たこ焼き屋台があった。僕も小さな頃から、よくたこ焼きを買い求めに行ったものだ。時には何人もが列を成して焼きあがるのを待っているほど、人気の店だったのを覚えている。

値段は、確か1個25円くらいだったと思う。300円分も買えば、昔ながらの船皿に、山盛りになる量だった。閉店直前に行くと、何個か余った分をおまけしてくれたりもした。

中学高校に行ってた頃も、夜にゲーム勉強をしていて、ふと小腹が空いたなと思う時、100円玉を2~3枚持って買いに行った。どちらかというと固めに焼き上げられたたこ焼きを、爪楊枝で刺して口に運ぶ。熱々ではふはふ言いながら食べるそれは、どちらかというと濃い味付けで、重たくはないのだが、食べ終わった後には満足感があった。

僕にとってのたこ焼きとは、まず第一に、その店のたこ焼きなのだ。もう店は無いけど。
そんなことを思い出し、ふと検索してみると、こんなページを見つけた。

そして、美味しいたこ焼き屋を見つけようという決心をあらたにしてみたり、そういえばうちにはたこ焼き器が無いな、などと怪しいことを考えたりするのだ。

以下余談。

そういえば京都に住んでいた頃、下宿の近所、百万遍を少し上がった西側に、綺麗な、だけど少し疲れた雰囲気のお姉さんが焼いていた(時々おばあちゃんのこともあった)、たこ焼き屋があった。たこ焼き屋……といっても、たこ焼きというよりはたこ焼きの形をしたお好み焼き、といった風情の代物だったのだが。とはいえ、とにかくボリュームだけは満点で、500円分も食べれば満腹になったものだった。

たこ焼き繋がりでそんなことを思い出し、あのあたりは今どうなってるんだろうと思って、Googleストリートビューで見てみたら、完全に様変わりしていて、寂しい思いをした。諸行無常である。

そんな中、よく見るとラーメン屋の「たく味」が生き残っていて少し驚いた。あのインパクトの有るチャーシュー麺は相変わらずのようだ。オープンした頃から通っていた店なので、頑張って欲しいところだ。

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「鶴ヶ丘駅のたこ焼き屋台」への3件のフィードバック

  1. 初めまして。コメント失礼致します。
    20年以上前、百万遍少し上がったところに屋台のような小さなたこ焼き屋があり、そこのたこ焼きは、味、ボリューム、値段どれを取っても私が今まで食べた中でのナンバーワンたこ焼きでした。
    先程、家族間でたこ焼きの話題が出た際、その店の話になり、ふと検索をかけてみたのですが、今更「百万遍・たこ焼き」などというストレートワードでは出てくる筈も無く、そこに、「おばあちゃん」「20年前」など様々なキーワードを追加しては消し、追加しては消して、今、ここに辿り着いた次第です。

    「たこ焼きというよりはたこ焼きの形をしたお好み焼き、といった風情の代物だったのだが。とはいえ、とにかくボリュームだけは満点で〜…」
    …お。
    おおおお。間違いない。

    主様におかれましては、「いや、4年前の記事にそんなフレッシュな反応されても」と困惑していらっしゃるかもですが、あのたこ焼き屋さんのことを覚えていた方がいらっしゃることに猛烈に感動してしまい、コメントを残さずにはいられず。

    私も京都を離れて久しいですが、未だにたこ焼きを食べるたびに「あー、あの百万遍のやつ美味しかったよなー」「高い高い〜。なんでこの量でこんなに高いかねー。たこ焼きがよー。」という思いが毎度毎度頭をよぎっております。多分これからもよぎり続けます。

    長々と勝手な一人語りを失礼致しました。
    ここまで熱弁して全くの店違いの可能性もありますが、それは恥ずかしすぎるので、ここはひとつ同じ店ということにしておいて頂けるとありがたいです。

    楽しい記事をありがとうございました。では失礼致します。

    1. 時期的にも一致してますし、百万遍を少し上がったところのたこ焼き屋はそこしか無かった気もしますので、おそらく同じたこ焼き屋さんではないでしょうか。同じ思い出を共有できるのは、嬉しいものですね。わざわざのコメント、ありがとうございます。

  2. 初めまして!
    鶴ヶ丘駅前のたこ焼き屋さん!
    実は、私そのお店のすぐ近くに少しの間住んでたんです。
    何十年経った今も時々無性に食べたくなる思い出のたくさんつまったたこ焼きです。
    当時、東京から1人で某深夜番組出演のため、関西に住むことになり、事務所関係者の持ちビルに住まわせてもらってました。
    その目の前にたこ焼き屋さんがありました。
    気さくなおばちゃんが一人で焼いていて、まわりがカリッとして本当に美味しかったです。
    もう30年も前の話です
    大阪、たこ焼き、の話が出ると必ず思い出します。
    たまたま、鶴ヶ丘駅前、たこ焼き、で検索したら、こちらのブログを見つけ、嬉しくなってコメントさせてもらいました!

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