フェリペ2世とドン・カルロスと機械じかけの修道士

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前回記事の続き。

実はシラーの「スペイン王子ドン・カルロス」には、さらに元となる本が存在する。それが、サン・レアル(César Vichard de Saint-Réal)の”Don Carlos, Nouvelle Historique”(1672)だ。その中に、1562年に起こった、ある事件のことが書かれている。この事件は、シラーの戯曲やヴェルディの歌劇には含まれていないものの、サン・レアルの描いたドン・カルロスの人物像がどのようなものだったのかを、雄弁に物語っている。 “フェリペ2世とドン・カルロスと機械じかけの修道士” の続きを読む

フェリペ2世とドン・カルロスと黒い伝説

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ヴェルディ、と言えば何を思い浮かべるだろうか。サッカーチームの方ではない。作曲家の方だ。

あるいは、ヴェルディってそもそも誰?という人でも、「椿姫」(あるいは、ラ・トラヴィアータ)や「アイーダ」という歌劇のタイトルなら聞いたことがあるかもしれない。
どちらも聞いたこと無いんですけど、という人でも、流石に椿姫の「乾杯の歌」なら聴いたことがあるだろう。 “フェリペ2世とドン・カルロスと黒い伝説” の続きを読む

鶴ヶ丘駅のたこ焼き屋台

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♪時には昔の話をしようか
通い慣れたなじみのあの店

ずっと関西に住んでいた僕が、関東に引っ越してから、かれこれ5年が過ぎた。
かれこれ5年が過ぎたのだ……が、未だにもやもやしていることがひとつある。そう、たこ焼きの妙な値段の高さだ。 “鶴ヶ丘駅のたこ焼き屋台” の続きを読む

awfulとawesome

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前回の記事中でhorrificとterrificの話を書いたが、awfulとawesomeの関係も、少し似ていて面白い。

一見すれば分かるように語源は同じで、awe+fulとawe+someから出来ている。
-fulも-someも、~の性質を持つ、といった意味の形容詞を作る接尾辞。aweは非常に古い言葉で、元々の意味は「恐怖」。
つまり、語源上の意味合いとしてはawful, awesomeどちらも「恐れに満ちた、恐れを感じさせる」といった感じの意味合いの単語となる。 “awfulとawesome” の続きを読む