logistics(ロジスティクス)

Share

ビジネス用語に、ロジスティクスというものがある。
ロジスティクスが~なんて話し方をすると、ちょっと偉くなった気がする、いわゆるオトナ言葉の側面もあるような気がしたりしなかったり。

日本語では一般的に「物流」なんて訳されることが多いが、実際のところはもっと包括的な概念らしい。

さて、logisticsという単語を目にしたとき、僕が最初に思ったのは、たぶん何か論理に関係がある単語なんだろうな、ということだった。いかにも古ギリシア語のlogosを語源とする単語っぽいからだ。 “logistics(ロジスティクス)” の続きを読む

Share

rookie

Share

ゲーム用語由来の言葉といえば、何を思い浮かべるだろうか。

例えば日本語なら、元々は囲碁・将棋・麻雀の用語であったものが、一般に使われるようになったケースが多い。囲碁なら「布石」「定石」「一目置く」「駄目」、将棋なら「王手」「捨て駒」「高飛車」「詰み」、麻雀なら「面子(顔ぶれ・人数の意)」「リーチ」「安牌」などなど。他にも実にたくさんの、ゲーム由来の言葉がある。 “rookie” の続きを読む

Share

Two Out of Three Ain’t Bad

Share

僕はそんなに音楽を聞く方ではないのだが、一番好きなアーティストは誰かと訊かれれば、大体いつも”The Manhattan Transfer”と答えることにしている。1969年に結成され、これまでにグラミー賞を10回は受賞している、素晴らしいジャズ・ボーカルグループだ。

もっと絞って、一番好きな作詞家・作曲家はと訊かれればどうだろうか。その時は、たぶん、(村下孝蔵も捨てがたいが)Jim Steinmanと答えると思う。 “Two Out of Three Ain’t Bad” の続きを読む

Share

many moons ago

Share

月が歌詞にでてくる曲と聞いて、みなさんは何を思い浮かべるだろうか。

僕がまず最初に思い浮かべる曲は、

Say, it’s only a paper moon
Sailing over a cardboard sea
But it wouldn’t be make-believe
If you believed in me

It’s only a paper moonという有名な曲だ。 “many moons ago” の続きを読む

Share

exploit

Share

4Xと呼ばれるゲームのジャンルがある。

字義としては、explore(探索)/ expand(拡張)/ exploit(開発)/ exterminate(殲滅)の4つの要素を含む戦略ゲームのことだ。その祖はMaster of Orionとされているが、現在ではCivilizationというゲームのシリーズが最も有名だろう。

このCivilizationというゲームは実に面白く、僕も人生を狂わされたクチだ。このゲームについてだけでも延々と語ることは出来るが、本題ではないのでここではやめておく。

さて、先程あげた4つのex-のうち、3つめのexploitという単語が、今回の話題だ。 “exploit” の続きを読む

Share

one-off

Share

時事ネタで恐縮だが、先日このような見出しのニュースが流れた。

U.S. defense official calls U.S. strike on Syria a ‘one-off’

この’one-off’という表現だが、一回限りのもの、特注のもの、といった感じの意味だ。名詞としても、形容詞としても使用される。(例えば、one-off paymentなど)

実は日本語でも、業界によっては「ワンオフ」という言い方が使われる。例えば、趣味で車やバイクの改造をしている人は、ワンオフパーツなどという言葉を使ったことがあるかもしれない。 “one-off” の続きを読む

Share

double down

Share

アメリカがトランプ政権に変わって以来、メディアで多用されているのがこのフレーズ、”double down”だ。

double down自体は自動詞として使用される句動詞で、一般的にはdouble down on~といった形で現れることが多い。例えば、こんな感じだ。
潜在的にリスクのある計画や行為を、より強力に推し進めるといった意味なのだが、簡単には翻訳しづらい。 “double down” の続きを読む

Share

awfulとawesome

Share

前回の記事中でhorrificとterrificの話を書いたが、awfulとawesomeの関係も、少し似ていて面白い。

一見すれば分かるように語源は同じで、awe+fulとawe+someから出来ている。
-fulも-someも、~の性質を持つ、といった意味の形容詞を作る接尾辞。aweは非常に古い言葉で、元々の意味は「恐怖」。
つまり、語源上の意味合いとしてはawful, awesomeどちらも「恐れに満ちた、恐れを感じさせる」といった感じの意味合いの単語となる。 “awfulとawesome” の続きを読む

Share

horrorとterror、ついでにterrific

Share

horrorとterrorというふたつの単語がある。

どちらも基本的には、(強い)恐怖という意味なのだが、このふたつにどのような違いがあるのだろうか。漠然とした、こんな感じなのかなといった感覚はあるものの、きちんとしたところを調べてみた。 “horrorとterror、ついでにterrific” の続きを読む

Share

lock, stock and barrel

Share

story(階層)の記事の時に映画My Fair Ladyの話題を出した。映画の中で、ヒロインにフラれるイケメン貴族ことフレディの役を演じていたのが、ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)だ。そして、Jeremy Brettといえば、やはりグラナダテレビ版のドラマ、シャーロック・ホームズだろう。
シャーロック・ホームズのドラマの決定版とも呼ぶべきこのシリーズは、徹底的に原作に忠実な映像化を目指して作られており、実に素晴らしい出来となっている。Jeremy Brett演じるシャーロック・ホームズも、まさに万人が思い浮かべるシャーロック・ホームズ像を見事に再現しているといえる。 “lock, stock and barrel” の続きを読む

Share