自分が状況をきちんと認識していると感じる状態に、無意識のうちに人はなりたがってしまう。cognitive easeと呼ばれる現象だ。なにかよくわからない事柄に出会ったときに、心がもやっとするのを感じるだろう。あれがそうだ。
さて、突然ある事柄が目の前で起きたとしよう。cognitive easeの働きにより、とっさに人はその事柄が起きた理由を求めてしまう。なぜその事柄が起きたか分からなければ、状況をきちんと認識しているとはいえないからだ。問題は、その人がそう感じるかどうかが重要なのであって、その理由が本当に正しいかどうかは関係ないという点にある。 “理由を求める心理” の続きを読む