過去の思い出とUncharted Collection

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まがりなりにもPS1/PS2/PS3/PS4と全て購入、様々なゲームで遊んできたからには、印象にずっと残っているゲームはたくさんある。しかしながら、ふと思い返してみるに、そのほとんどはPS1/PS2のゲームだったりする。パペットズーピロミィとか。スカイガンナーとか。

そこで考える。実際のところ(PS4はまだ古くはない現役の機種だから考えないでおくとして)PS3で一番遊んだゲームはなんだろうかと。そして気づく。それって、ゲームアーカイブスのナムコミュージアムじゃね?と。
いやいやそれって元々PS1のゲームであって、PS3のゲームじゃないでしょ。PS3オリジナルのゲームで何かないの?……えーと……Star Strike HDとか……?

PS3/XBOX360世代において名作と呼ばれるゲームは勿論たくさんある。ところが、そのほとんどはPCでも遊ぶことができた。しかも、PCの性能が良ければ、コンシューマー機よりもはるかに綺麗で快適に。そして、僕はその頃(というか今もそうだが)PCをメインに遊んでいたので、いまいちコンシューマ専用ゲームの記憶が薄いのだ。

その時期、コンシューマ専用のゲームで評判が高かったものといえば、XBOX360でのGears of War、Read Dead Redemption、PS3ならGod of War、Unchartedといったあたりになるだろうか。この中では、GoW(両方)とRDRは遊んだことがあるものの、実はUnchartedを遊んだことがなかった。

いや、正確には、最初のUnchartedの序盤だけは遊んだことがあったものの、さして面白く感じられなかったのだ。面白く感じられなかったというより、白けてしまったと言った方が正確かもしれない。確かUボートを発見するあたりだったか、川を渡っている最中、爆風で吹き飛んだ車が偶然足場を作る、みたいなシーンがあるのだが、そのご都合主義的展開に乗りきれず、遊ぶのを止めたのだった。

そして時は流れ、TVでやたらとUncharted4のCMが流れ始めた最近、そういえば結局Unchartedってろくに遊ばなかったなと思い出し、PS4向けにUncharted Collectionというのが出ていることもあって、改めてプレイしてみようという気になった。

そうして分かったのは、Unchartedというシリーズは、ご都合主義的展開をこそ楽しむゲームであった、ということ。そもそも最初から楽しみ方を間違えていたのだ。

なぜ最初の時は、そういう誤解をしたまま遊んでしまったのか。おそらくだが、当時Uncharted(2007)、Assassin’s Creed(2008)、Prince of Persia(2008)といった感じでゲームが出ていたわけだが、Unchartedは(あまり興味が無かったのもあって)後から遊んでしまったため、ACやPoP寄りのゲームだと勘違いしていたのが大きな要因だったのではないだろうか。まあ、それはさておき。

Unchartedは、結局のところ、操作の熟練とか学習によって得られる成功を楽しむゲームではない。思い通りの華麗な動きであるとか、紙一重のスリルであるとか、そういったものを美麗なグラフィックと演出の力で体験するのが主眼のゲームなのだった。少なくとも、標準の難易度においては。

Unchartedは非常に単純な繰り返しのゲームだ。一本道のストーリーはさらに細かな一本道のステージに区切られており、各ステージですることといえば、上に登る、敵を倒す、時々みえみえのパズルを解く、ムービーを見る、の繰り返しだ。したがって、攻略や学習(上達)の対象として見た場合、Unchartedは大して面白くもない、平凡なゲームのように感じられる。

しかし、きっとそれでいいのだ。余計な謎解きだとか攻略方法にとらわれることなく、次々に起こるクリフハンガー的演出(トラブル)を、その度に主人公がもらすぼやきを、あるいは時々訪れる平穏とともに現れる美しい景色を、楽しむ。それが正しいUnchartedの楽しみ方なのだろう。(その意味ではUncharted2の始まり方は最高だ)

そんな風に割りきってからは、一気に楽しくUncharted Collectionを終わらせたのだった。今はBatman: Arkham Knightで遊んでいるのだが、そのうちUncharted4でも遊ぶだろうと思う。

おそらく同じことの繰り返しになるだろう。だが、それがいいのだ。

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