outrageはout+rage?

まず辞書を引くと、意味は非道、蹂躙といった暴力的な意味が並んでいる。北野武の映画にそのものずばりアウトレイジ(outrage)というのがあったが、もちろん暴力をテーマとした映画だ。字面もものものしく、明らかにout(超える)+rage(怒り)という構造かのように見える。

しかしその実、rageとはなんの関係もないのが、この単語の面白いところだ。 “outrageはout+rage?” の続きを読む

「底付き」は必要なのか

Alcoholics Anonymous(以下AA)から派生した自助グループ系の治療プロセスにおいて、ほぼ間違いなく言及されるのが、回復のためには「底付き」が必要だ、ということだ。

そして、最初に結論を書いておくと、僕がこれから言おうとしていることは、依存症の回復に底付きなど不要、ということだ。それを、順を追って話していこうと思う。 “「底付き」は必要なのか” の続きを読む

12ステップに対する僕の考え方

まず最初に。僕自身は、いわゆる12ステップを信じていない。
12ステップって何?という人は、ここを読んで欲しい。

依存症の治療について調べたことのある方は、ご存知のように、12ステップというのは依存症に関わる分野で非常に広く受け入れられている手法だ。もはや依存症治療=12ステップという具合に、ほぼ前提となってしまっているといってもいい。 “12ステップに対する僕の考え方” の続きを読む

lather, rinse, repeat

‘Most scary movies have the build up, the scary moment, then they let you relax for a while. Lather, rinse, repeat’

<試訳>ほとんどの怖い映画は、筋書きの盛り上がりがあり、恐怖の瞬間があり、そのあと少しの間ほっとさせるようになっている。洗う、すすぐ、繰り返す。

初めて見ると面食らうフレーズだ。なんでいきなり洗ったりすすいだりするのか。 “lather, rinse, repeat” の続きを読む

独り言がつい出てしまうのは悪いこと?

しばらく前の記事のコメントで、こういうものがあった。

仕事中プライベートを問わず、考えていることの一部や喜怒哀楽の一部が、独り言として勝手に口をついて出てしまう現象の解消方法が知りたいですね。必要以上に常に頭の中で全てを言語化しようとしている弊害かもしれないですが。

実のところ、僕にも似たようなところがあって、ぶつぶつ呟いているのを人に聞かれることがしばしばある。ちなみに、僕自身はそれを問題と感じたことはない。何の問題もない。ノープロブレム。ちょっと気味悪がられるだけだ。 “独り言がつい出てしまうのは悪いこと?” の続きを読む

止められない行動をどうやって止めるか?8(未来編)

decisionmaking

依存症を完全に治療するには、どうすればいいのだろうか。

現在のところ、その方法は見つかっていないのが実情だ。しかし、どうやら自然に回復している人が相当の割合でいるらしいことなどからも、今まで言われてきたような、進行性で一生治らない病気ではないらしいと分かってきた。 “止められない行動をどうやって止めるか?8(未来編)” の続きを読む

止められない行動をどうやって止めるか?7(応用編)

今回は、僕自身が実際に行っている、より具体的なテクニック、考え方について述べる。

まず、いままで自分が「なにかをしたくてたまらない」と判断していた自分の体の状態を、きちんと感じる必要がある。ここで体の状態と書いたのは、脳の状態も含む。 “止められない行動をどうやって止めるか?7(応用編)” の続きを読む

止められない行動をどうやって止めるか?6(裏付編)

前回の話を、まとめてみよう。

「なにかをしたいという気持ち」が止められないということに、依存症の人は苦しんでいる。
しかし、実はその「なにかをしたいという気持ち」はそもそも存在しない。ただの依存症による生理反応を、脳が何かをしたいという気持ちであると(おそらくは過去のデータに基づき)、誤って解釈しているだけだ。 “止められない行動をどうやって止めるか?6(裏付編)” の続きを読む

止められない行動をどうやって止めるか?5(自分を疑え!編)

decisionmaking

感情解釈の部分に働きかけるとは、一体どのようなことなのだろうか。
その話をするためには、なによりまず、トリガー→生理反応→感情解釈という一連の流れが、具体的にどのようなことなのかを、もう少し細かく見ていかなければならない。 “止められない行動をどうやって止めるか?5(自分を疑え!編)” の続きを読む

止められない行動をどうやって止めるか?4(試行錯誤編)

decisionmaking

よく言われる依存症対策の一つが、とにかく依存対象から離れる、というものだ。アルコール依存なら、お酒を家に置かない。飲み屋の近くを通らない。
これは、トリガーの部分と、状況認知の部分に働く。すなわち、酒を見なければそもそも呑みたくならないだろう。もし呑みたくなっても、簡単に呑めないなら呑まないだろう。といった発想に近い。 “止められない行動をどうやって止めるか?4(試行錯誤編)” の続きを読む