V:TES “trap”

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個人的に少し引っかかっていたことが解消されたので、記事として書いておくことにした。

もっとも、正確には当時(20年ほど前)に引っかかりを覚えたものの、そのままとなって今の今まで忘れていたものを、ふと思い出して調べてみたところ、きちんとした回答が得られたので、一応書いておこうと、その程度の話だ。

twitterの方で少し語ったりもしたのだが、僕の英語力が鍛えられたのは、主にゲームのおかげだ。
ゲームと言ってもいろいろある。もちろん当時からPCの洋ゲーでも遊んではいたが、今で言うところのアナログゲームも多く遊んでいた。その中でも、僕の英語の能力を一番伸ばしてくれたのは、かのCCG(collectable card game)の元祖、Magic:the Gatheringだっただろう。

ところで、ここで語るのはM:tGではなく、Vampire:the Eternal Struggleという、M:tGの次にRichard Garfieldが作ったCCGの、とあるカードのルール解釈に関する話だ。

以下、画像はvtes checklistよりの引用。

Only usable before range is determined on the first round. Combat automatically has a press, only usable to continue combat each round.This continues until 3 rounds of combat pass with no cards played.

最初の一文はカードを使うタイミングの定型文なので、無視していい。
pressとはV:TESにおいて戦闘を継続する、もしくは戦闘の継続を拒否する能力のことだ。両方のプレイヤーが何もしなければ、戦闘は1回の攻防(1ラウンド)で終了するが、どちらかのプレイヤーがpressを使用すると、もう1ラウンド戦闘が行われる。その際、もう一方のプレイヤーは、やはりpressを使用して、戦闘の継続を打ち消すこともできる。

従って、二番目の文章の意味するところは、このTrapというカードが使用された場合、戦闘には自動的にpressが(戦闘継続として)かかる、ということだ。そこまではいい。

問題は、その次の文章だ。これを、僕はこう解釈した。

戦闘中に、カードが使用されないラウンドが3回行われるまでは、効果が継続する。つまり、カードを使用することは出来るが、そのラウンドはカウントしない。カードを使用しなかったラウンドを3回完了させる必要がある。という風に。

一方、同じサークルにいた先輩の解釈は少し違っていた。
カードを使用できないラウンドが3回行われ、そこで効果が終了する、と。

僕自身は、そのとき、自分の英語の字義通りの解釈には自信があったものの、カードの効果の解釈としては、先輩の意見にも一理あると思った。カード(つまり、能力や武器)を使えない、泥沼の戦いに引きずり込む罠”trap”なのだ、と。

実際にどちらのルールを採用したか、実はあまり記憶に無い。実際にこの争点が問題になるようなプレイがあまりなかった、というせいもあったと思う。

さて、ほとんど唐突に20年ぶりに以上の解釈の相違を思い出した僕は、調べてみることにした。昔と違って、今ならゲームのルール解釈についてはオンラインでFAQを引くことができる。便利な世の中だ。

そして分かったのは、やはりあのルールの書き方は分かりづらかったらしく、今の版では記述そのものが変更されているということだった。

Only usable before range is determined on the first round of combat. During the press step, if any Methuselah has played a card earlier in the current round or during the two previous rounds, the Trap automatically provides a press to continue (either combatant can press to end).

この新しいカードの記述を読んで、疑問は氷解した。

つまり、ラウンド中にカードを使用することはできる、という点では僕の解釈が正しかった。しかも、本来の効果はさらに厳しく、カードを使用しなかったラウンドが3回連続して起こらない限り、効果は継続する。これは、前の版の記載不備で、本来consecutiveといった単語が入っているべきだったと思う。
また、ルール上若干不明確だった、pressによる継続拒否に関する記載も追加されている。

ルールを、あるいはもっと一般的に言うならば、厳密な解釈ができる文章をきちんと書くということは難しいということを、改めて感じた一件だった。

#そして、20年近く前のルール解釈の問題を、未だに引きずっていた自分の執念深さもなかなかのものだ。

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