Kindle Paperwhite、あるいは電子書籍の感想

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1年半ほどKindleを使ってみての感想。持っているのはKindle Paperwhite(2013)。実はKindle Fireも安売りで購入しているのだけど、そっちは嫁のゲーム専用機と化しているため、自分ではほとんど使用していない。

Kindleというよりは、電子書籍の良さについて

まず最初に、おそらくはKindleに限らない、電子書籍の良さについて考えてみた。

実は僕は数年前までは、電子書籍に関してどちらかというと否定的な見方をしていた。その理由をいくつか挙げてみると、

  1. 自分の所有物にならない
  2. 読みづらい、ブラウズ性に欠ける
  3. 電子書籍サービスが分散しており、管理が面倒
  4. 特に安くない(当時は)

しかし、1年半ほど前に、Amazon prime会員向けにKindle Paperwhiteのセールがあり、その際になんとなく購入。いざ使い始めてみると、思っていたよりもメリットの部分が多かった。

場所を取らない

これは本当に大きい。10冊買おうが20冊買おうが、場所を取らない。もう本を置く場所がないしな……などと考える必要が無い。また、家の収納だけの話でもなく、以前は鞄の中に本を数冊持って出かけていた(今にして思えば結構重い)のが、端末(バッテリーが保つなら携帯でも)があればいいというのも良い。

いつでも(どこでも)買えて、その場で読み始められる

特に続刊の多いライトノベルやコミックなどで恩恵があるのだが、読み終わったら次の巻をその場で購入、引き続いて読めるのが助かる。amazonで注文して翌日に届くのを待つとか、我慢しきれずに在庫があるかどうかもわからないまま本屋に出かけるといったことをしなくていい。

安売りがある

通常の書籍は再販制度の為に決まった価格でないと買えないのだが、電子書籍はデータの利用権を購入する、といった制度なので、価格を自由に設定できる。

電子書籍が始まった当初は、むしろ電子書籍のほうが高いなどといった事態がしばしば起きていたのだが、最近は市場原理がきちんと働いており、特に古めの本は安くで手に入れやすい。

Kindle Paperwhiteについて

いまさら2013モデルのレビューをしてもしょうがない気もするけど、一応。

e-inkを使用しているおかげだろう、とにかく目に優しく、見やすい。寝る前にスマートフォンをいじってると、ギラギラとした明かりのせいで寝られなくなってしまった、などという経験のある人は多いと思うが、Kindle Paperwhiteではそういったこともないのが、面白い。

電池持ちは非常に良く、思い出した時に充電する程度。また、重さ・大きさともに僕には快適に感じられる。

欠点としては、反応速度。e-inkのハードウェア仕様としての画面描画の遅れはさして気にならないのだが、しばしば処理速度の問題からか、操作に対する反応が悪いことがある。おかしいなと思ってもう一度タップすると、2ページ分一度に進んでしまったりするのが気になる。
あと解像度は、小説を読む分には問題ないのだが、図版・コミックなどの細かい部分(例えばルビなど)を見るにはまだ足りてないように思う。もっとも、元のデータに問題があることも多いのだけど。

総じて、電子書籍を読むという点では、非常によく出来た端末だと思う。

ライブラリ管理

端末は悪くないのだが、Kindleのライブラリ管理には不満が残る。数百冊程度までなら問題なさそうだが、1000冊くらいになってくると、一覧を見るだけで一苦労になってきた。特にpaperwhite上では、反応の悪さもあいまって本を探すのが面倒くさい。

コレクションを使用して管理すればいいというのは分かるのだが、paperwhiteにしても、携帯のアプリにしても、その管理の部分がひどく扱いづらい。そして、何故かPC版のKindleではコレクションの管理ができない(正確には、言語設定をenglishにすればローカルでのコレクション管理はできるが、クラウドには反映されない)。

せめて続刊モノなどは自動的にまとまるような仕組みになってくれていればいいんだけど。ちょこちょこkindleのソフトにはアップデートがあたっているようなので、今後に期待、といったところか。

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